工業高校の魅力

高卒で大企業に就職は出来る? 答えはYES! 工業高校は大企業就職におすすめ!

皆さんは大企業に就職するには、有名大学や大学院を卒業しなければならないと考えているでしょう。

もちろんそれは正しいです。

高学歴な人ほど、大企業に入りやすくなるのは事実です。

ですが、高卒でも大企業に入れるルートがあるのはご存知ですか?

もちろん正社員ですよ!

大学や大学院に行くのと比較して非常に高いコストパフォーマンスを発揮する工業高校からの大企業就職。

今回はこの魅力についてお話しします。

最もベストな選択!?自動車業界への就職

やはり大企業といえば、自動車メーカーです。

各自動車メーカーは、高卒の求人を毎年、各工業高校に出しています。

主要メーカーなら、ほとんどに高卒求人枠が設置されています。

自動車メーカーは規模が大きいので、毎年多くの高卒者を採用しています。

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採用後の職種

自動車組み立て

皆さんも予想はついていると思いますが、大体の採用者は自動車組み立て工員として採用されます。

自動車組み立てとは言っても様々な工程があり、部品を運んだり、塗装をしたり、いくつもの仕事があります。

少し大変な仕事です。

この仕事はいわゆる期間工の方々と被るケースが多いです。

しかし正社員雇用と期間工とでは収入や福利厚生に大きな違いがあります。

 

また経験を積み重ねていくごとに、現場のリーダーとして任されるようになります。

高卒採用者でも昇進するコースはきちんとあるのです。

これも契約期間が決まっている期間工と比較して異なる点です。

 

単純労働とも言われる作業ですが、日本のものづくりを担う大事な人材なのです。

生産技術・保全

またいくつかの企業では、生産技術の仕事を任されます。

いわば機械を作る機械のメンテナンスです。

これは求人票に書いてあるか要確認です。

実験試作用の部品の製造や、マザーマシンのメンテナンスと書かれていたら、自動車組み立て工員ではなく、生産技術・保全の仕事を行うケースがあります。

研究開発

高卒者には不可能なルートだと思いますか?

答えはNOです。

高卒で研究開発の仕事につくことは可能です。

断言します。

もちろん非常に難しく、狭きルートなのは事実です。

ですが優秀かつ勤勉で、実績のある高校生であれば、高卒で研究開発の道に進むことは可能です。

もちろん研究開発の求人票が学校に来ているか確認する必要あります。

このような求人票は実績があり、名前の知れている学校にしか来ません。

 

自動車メーカー別高卒者採用実績

それでは各自動車メーカーの実績はどうか。

私の知る限りの情報をお伝えします。

トヨタ自動車

トヨタは毎年多くの高卒者を採用しています。

その採用者は自動車組み立て工員として働きます。

 

しかしその中でトヨタ学園専門部採用というコースがあります。

トヨタ学園とは企業が保有する、企業内学園です。

【トヨタ学園】
http://www.toyota.co.jp/company/gakuen/

トヨタ学園を卒業すると、以下の職種につくことが出来ます。
技術
車載電子機器の試作・評価や、電気計測機器の製作・検査・修理をおこないます。
工業機械
工場で使われる生産設備を設計・製造する部門です。
保全
保全とは、工場の設備・機械のメンテナンスや、調整・修理をおこなう部門のこと。
保全には急なトラブルに対応する「突発修理」、定期点検などの「定期保全」、故障を防ぐ「予防保全」という3つの仕事があります。

 

さらに優秀であれば、技能五輪選手として選抜されて、国内や世界を舞台に戦います。

その他トヨタ学園には豊田工業大学への進学というスーパーエリートルートもあります。

実際にトヨタ学園卒で、役員になっている人もいるほどです。

世界のトヨタ、高卒採用と言えども様々なルートがありますね。

ホンダ

ホンダは二つの採用があります。

本田技術研究所としての採用と、本田技研工業としての採用です。

後者としての採用は、主に自動車組み立てとしての採用枠となります。

特筆すべきは本田技術研究所として、高卒者採用枠にR&D採用があることです。

本田技術研究所に採用後、各種適性を見られて2輪や4輪のR&Dセンターへ配属となります。

記憶に新しいのはホンダS660の責任開発者が20代の高卒採用者で入社した人だということです。

詳細はこちら

このように、高卒者にとって研究開発が一番近い企業は、ホンダと言えるでしょう。

日産自動車

日産自動車も毎年多くの高卒採用をしています。

こちらも主に自動車組み立てがメインですが、求人票によれば実験部品の試作や保全の仕事もあるようです。

また特別な採用枠として「技能五輪候補生採用」があります。

これは全国高校生ものづくりコンテストなどで活躍した人などを中心し、実績を持っている人を狙った特別採用枠です。

一部のコネクションをもつ学校のみの採用だと考えられます。

もし入社できれば、採用後のキャリアによって研究開発の道へ進むことも可能だと思います。

マツダ

マツダには技能採用と短大採用があります。

技能採用では、その名の通り技能職、組み立てや塗装などの仕事にあたります。

特筆すべきは「マツダ短大」の存在です。
マツダ短大とは?
マツダ工業技術短期大学校は、生産設備のFA化や自動化などの技術革新に対応し、高品質で高効率な生産活動ができる技術・技能者を育成するために昭和63年にマツダ(株)が設立し運営している厚生労働省認定の2年制企業内短大です。
当短大は、充実した教育設備と実務経験豊かな講師陣によって、生産職場のニーズにマッチした質の高い教育が班単位による少人数で行われています。

 

こちらも企業内学校です。

学校卒業後は、以下のような進路があります。

(公式HPより)


このように多岐に渡った職種に就くことが出来ます。

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自動車部品メーカー

大手自動車部品メーカーも高卒採用枠をたくさん持っています。

例をあげるとデンソーやアイシン・エィ・ダブリュなどです。

これ以降は後日時間がある際にまとめようと思います。

製鉄メーカー

新日鉄住金やJFEスチールなど有名な製鉄メーカーが毎年求人を出しています。

各種インフラ

各地の東京電力や中部電力、九州電力といった電力インフラ系は毎年高卒者採用をしています。

またJRといった鉄道インフラについても、毎年高卒採用を行なっています。

まとめ

いかがでしたか。

大手企業への就職は憧れるものです。

ですがそれは憧れでなく、実際に掴み取ることが出来る夢なのです。

工業高校ではその夢を実現することが可能です。

その為には、入る高校選びが重要となります。

毎年の求人票や進路実績を確認して、慎重に学校は選ぶべきです。

ぜひ皆さんも高卒からの大企業就職というルートを考えて見てくださいね。

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